歯周病は大人だけの病気ではありません。歯周病は、歯茎の炎症による腫れ・出血を伴う歯肉炎と、歯を支えている骨まで溶けてしまう歯周炎とに分けられます。小中学生の歯周病は、ほとんどが前者の歯肉炎=初期の歯周病です。歯垢の中の歯周病菌が原因で、ブラッシング不足や、糖分を多く含んだ軟らかい物を摂取する機会の増加、口呼吸、歯列不正等が炎症の増悪因子となります。10代の子どもの5割がこの歯肉炎に罹患しており、お口の環境次第では、将来歯がぐらぐらになる歯周炎を経て、早期に入れ歯になる可能性も。また稀にですが、若年者にも侵襲性歯周炎と呼ばれる急速な進行を伴う難治性の歯周炎が発症することもあります。いずれにしても、子どもだからと軽く考えるのではなく、子どもの時から、という予防と早期治療を心がけることが大切です。